COLUMN 外構会社コラム

冬のカーポート 雪下ろし

爽ガーデンの藤田です。
今回は「カーポートの雪下ろし」についてご紹介します。

カーポートは、冬の積雪対策が必要です。
「我が家のカーポートは積雪対応たがら大丈夫」と思っていませんか?
積雪対応になっているカーポートでも、雪は水分を含んでいるため重量があり、放置していると凍結してしまうこともあります。「昨年は雪下ろしをしなくても大丈夫だった」という事ではなく、積雪の状況によってカーポートの雪下ろしをしましょう。


【耐久性を確認】

まずは、ご自宅のカーポートが雪の重さにどのくらい耐えるのか確認しましょう。
一般的な積雪量想定で約30㎝~50㎝、豪雪地帯仕様では約100cm~200cmくらいです。
また、カーポートの柱のタイプや素材によっても違いますので、あらかじめ確認しましょう。


【雪下ろしのタイミング】

標準的なカーポートでは、約20cmの積雪。豪雪地帯仕様では150~200㎝の積雪で雪下ろしをしてくださいと。ありますが、これが誤解を招く表現になっています。
この数字は、一般的に降ったばかりの「新雪」を想定している場合がほとんどです。

しかし、実際降る雪には、べた雪や粉雪など水分量や重さ、性質にも違いがあります。
豪雪地帯仕様であれば、そこまで早急な対処は不要ですが、雪は積もり続けると圧縮され、見た目にはあまり変わらなくても非常に重くなっています。また、一度凍って固まった雪の上に雪が積もった場合も「重み」が加わり新雪の3倍以上の重量になることも。
パンフレットや説明書の数値を基準に考えていてはダメです。
最悪の場合、カーポートが雪の重みに耐えきれず、倒壊してしまう可能性もあります。

雪がある程度積もったら、早めに雪下ろしをするように心がけましょう。


【雪下ろしの注意点】

カーポートの上には乗らない
カーポートの雪下ろしの際は、カーポートの上には乗らないようにしましょう。
積雪で滑りやすくなっているカーポートの上に乗ると、足を滑らせて最悪の場合は落ちてしまい大変危険です。
また、人が乗ったことにより耐荷重量を越え倒壊する恐れがあります。

・水やお湯をかけない
雪だから水やお湯をかけて溶かせば良いんじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
絶対に止めてください。
一時的に雪が溶けて無くなるかもしれませんが、夜などに気温が下がると凍ってしまいます。凍ってしまうと
さらに重量が増えてカーポートに負担がかかり、雪下ろしをする際にも硬くて大変な重労働になります。

・融雪剤を使わない
融雪剤は、路面上の雪をとかす効果と凍結防止効果があります。
そのため、雪の多い地域では事故を防止するために道路に融雪剤を撒いています。
雪を溶かして凍結を防止する効果があるのなら、カーポートの上に融雪剤を撒いておけば良いのでは?
と思われるかもしれませんが、これはおすすめ出来ません。
市販されているほとんどの融雪剤の主な成分は、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどのいわゆる塩です。
塩化カルシウムは水に溶けると、金属のさびやコンクリートなどへの原因となり
カーポートや車のサビの原因になる可能性があります。


【雪下ろし方法】

準備する道具:スコップや雪下ろし棒(カーポート専用の雪下ろし用の道具)、脚立

カーポートの雪下ろしは、スコップや雪下ろし棒などを使って掻き出すように落とします。
雪下ろし棒などのカーポート専用の道具はホームセンターなどで揃えることができます。
スコップは金属製の物を使用するとカーポートを傷つけてしまう可能性があるので、注意してください。
中央部分まで届かない場合は脚立に乗って雪を落とします。また、脚立を立てる場合は雪かきをして平らに安定させてから使用してください。
なお、梯子はとても滑りやすく不安定です。
近年、雪下ろし中に梯子から転落する事故が多くなっています。一般の方はなるべく使用しないようにしてください。
どうしても梯子を使用する場合は、ヘルメットの装着や複数人で作業を行うなど十分に注意が必要です。

カーポートの雪を全て綺麗に取り除く必要はありません。逆に少し残すくらいが良いです
凍ってしまった部分を取り除こうと、スコップで一生懸命に雪を崩しているとカーポートの上の部分をスコップなどで傷つけてしまう可能性があるので、少し雪を残すくらいでもOKです。


【まとめ】
カーポートに積もった雪をそのまま放置すると、雪の重みに耐えられず倒壊することがあります。
雪が積もったら早めの雪下ろしを心がけましょう。できるときにできる分だけ下ろすようにすると良いですよ。
また、雪下ろしは危険を伴う作業です。安全には十分注意をして行ってくださいね。

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