敷地境界沿いに土留め擁壁を造る場合の4つのポイント
外構工事に関するお悩みで多いのが『土留め』
爽ガーデンへのお問合せでも土留めに関することは非常に多いです。
今回は土留め擁壁を造る場合のポイントをまとめてみました。
特に、お隣との敷地境界沿いに土留め擁壁を造りたいと思っている方に読んでいただきたいと思います。
まず、土留めをしていないデメリット。
斜めの分の土地がなにも活用できなく、放っておくと雑草が生え放題になって毎度の草刈が大変。草刈りをしてもお隣さまの土地に刈った草が飛ばないように処理するのも一苦労。
土留め擁壁をすると、自分の土地が平らになって色々な有効活用ができます。
たとえば今までスペースがなかった物置を設置するとかべーべキュースペースを作るなど。
草刈からも解放されてお隣さまに気を遣う必要もなくなるのではないでしょうか。
なにより雑草が生え放題よりも見栄えがいいですしね。
それでは、敷地境界沿いに土留め擁壁を造る場合のポイント1
「敷地境界ラインのギリギリに土留め擁壁を造りたい!」というご要望をいただく時があります。
結論から言うと、それは絶対にしないほうが良いです。
なぜなら、敷地の境界石を元に擁壁を造るのですが、その境界石自体が1㎝もずれていないということはありえないからです。
土地の区画整理で測量会社が境界石を設置するのですが、測量誤差というものが絶対にありますし、それに対して許容範囲というものもあります。
境界石と境界石を結んだ境界ラインのギリギリに擁壁を造ったら、本当は数センチお隣の土地に入っていた、、、なんてことになったら取り返しがつきません。
ということで、爽ガーデンでは境界ラインよりも5~10㎝離したラインで土留め擁壁を造ることをお勧めしています。
これはブロック塀などを造る場合でも同じです。
自分の土地の表記が10.15mと記載されいるのに実際に測ったら10.13mしかない!
2㎝も少ないじゃないか!と法務局に問い合わせにいく人はまずいないと思います。
実際に境界測量には許容誤差があるのです。
ただ、その誤差でお隣さまと後々トラブルになる可能性があるのはイヤですよね。
だからこそ、境界ラインよりも5~10㎝離して土留め擁壁や塀を造ることを勧めます。
ポイント2
擁壁を造るためには多くの土砂を掘ります。
上図のポイント2にあるように、垂直に掘っては様々なリスクが生じるので土砂が崩れない安全な勾配で掘る必要があります。土留め擁壁を造るには、何日もかかりますので掘ってすぐに埋めれるわけではないのです。
そして、さらに大事なことはポイント3!
境界ラインから5~10㎝離して擁壁を造るといっても、お隣さまの土地からの作業は絶対に発生します。
特に鉄筋コンクリート擁壁の場合は、型枠を設置する作業や型枠を固める作業あるので、お隣さまの土地を人が作業できるスペース分は掘ることになります。これに関しては、私たち施工業者と一緒に施主様もお隣さまにご挨拶にお伺いすることをお勧めします。
というわけで仮に、お隣と仲がよろしくないので塀を造りたい!とか、お隣の土地を一切掘らないで境界沿いに擁壁を造りたい!とか言われると非常に困るのです。
最後のポイント4もお隣さまに関することです。
土砂の掘削完了後に基礎砕石を入れ、鉄筋を組み、基礎コンクリートを打設します。
基礎コンクリート完了後に立上がりコンクリートの型枠を付けていきます。
上図のイラストのようにお隣さま側でも型枠設置作業があるので、お隣さまの敷地に立ち入らせてもらう必要があります。また、ある程度は資材なども置かせてもらうことがあります。
上の写真が図⑤の状態です。立上がりコンクリートの型枠を付けています。
この写真の場合はお隣さまが空き地だったので、土地の管理者様にお断りして資材なども置かせてもらっています。
最後の工程です。
型枠設置完了後に立上がりコンクリートを打設します。
コンクリートが固まるまでの養生期間を経て、型枠をバラします。最後に掘った穴を埋め戻して、土留め擁壁の完成です。
上の施工例でも敷地境界線から10㎝離して鉄筋コンクリート擁壁を造っています。
今回お話しさせていただいた土留め擁壁のポイントは、敷地境界沿いに土留めを造る場合は、必ず「お隣さまの敷地に関わってくる」という点です。
鉄筋コンクリート擁壁の場合は、型枠作業があるので特に関わってきます。
お見積もりの段階では、私たちもお隣さまに工事のご説明をするわけではないので、やはり検討されている段階で施主様がお隣さまに「土留め工事を考えています」と、お話ししてみることをお勧めします。
それだけで、本格的に工事契約となって、施工会社と一緒にご挨拶と工事説明に行く時もお話しがスムーズに流れていくと思います。
敷地境界沿いの土留め擁壁の事例・種類について
土留めのいろいろな種類に関して知りたい方はこちらのコラムをどうぞ。
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