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雪庇の落とし方

爽ガーデンの藤田です。
今回は「雪庇の落とし方」についてご紹介します。

雪庇(せっぴ)とは、屋根からせり出した雪の張り出し部分の事を言います。
雪庇はいつ落ちてくるか分かりません。たまたま通行していた人の上に落ちてしまうと、被害が出てしまい危険です。また、放置していると雪が凍って落としづらくなります。やわらかい雪のうちに早目に対策を行うと良いですよ。


雪庇落としの注意点 

始めに、雪庇落としをする際の注意点です。

・作業は2人以上で
もし事故が起きたとき、誰かが見ているとすぐに対応できます。安全配慮のため必ず2人以上で作業をするようにしましょう。

・窓や屋外設備の養生
落とした雪庇が出窓や玄関風除室のガラスに当たって割れてしまう可能性があります。段ボールなどで簡単に養生するだけでも養生の効果がありますよ。また、室外機などの屋外設備も落ちた雪の重みで破損してしまう危険があります。コンパネなどの板で養生しておくと安心です。

・近隣住民への声掛け
住宅街など家が密集している地域では、なるべく近隣のかたに声掛けをしましょう。また、落とした雪の処理にも気を付けましょう。お隣の敷地内に雪が落ちてしまっていないか確認をして、もし落ちていれば片付ける配慮を心掛けてくださいね。


では、実際に雪庇を落としましょう。雪庇を落とすには、2つの方法があります。

屋根の上から落とす方法 

脚立や梯子を使って屋根に上がり、スコップで雪庇部分を落とします。
屋根に上る場合は、必ず2人以上、ヘルメット、命綱を付けて作業
するようにしてください。また、下に人がいないかを確認して安全に十分配慮をしてください。

・梯子を固定
転倒防止のため梯子の足元をしっかりと固定し、ぐらつかないようにしましょう。上り下りは滑りやすいので危険です。長靴など靴の裏側の雪を落とし、慎重に移動しましょう。梯子からの転落事故も増えていますので十分に注意してください。

・屋根に上がったら
まずどこまでが屋根なのかを確認しましょう。
雪が屋根よりもせり出ているため、「どこまでが屋根か、どこまでが雪庇部分なのか」が分かりづらい状況になっています。間違えて雪庇の部分に上ってしまうと地面に落ちてしまいます。
また、雪庇を落とした事によって屋根自体に積もっていた雪が滑り落ち、巻き込まれてしまう可能性もあります。

・天候にも注意が必要
屋根に上がって作業をする時は、天気にも気をつけてください。
風が強いなどの悪天候の日はもちろんダメですが、晴れの日や気温が高い日ほど要注意です。屋根が滑りやすく、また落雪が起こりやすく危険です。

屋根に上がること自体が危険な事です。毎年、屋根の雪下ろしによる事故は絶えません。屋根に上って雪庇を落とすのはとても危険な作業のため、難しいと思ったら無理をせずに業者に依頼するようにしましょう。


地上から落とす方法 

ホームセンターなどで「雪庇棒」「雪落とし棒」と呼ばれる商品が販売されています。
先端にプラスチック製やゴム製、ステンレス製などの鍬の歯のようなものがついています。
この鍬の歯のような先端部分を雪庇部分に当てて落とします。

長さは2~6メートルくらいまで伸縮でき、色々な種類がありますので、屋根の高さにあったものを選びましょう。ただ、長いものになると重さもあるので、女性の力で棒を持ち上げるのには少し苦労します。棒がふらつき、外壁や窓ガラスなどを傷付ける可能性がありますので注意が必要です。

雪庇の真下で作業をすると、屋根から雪の塊が落ちてくるので危険です。
真下ではなく斜め後方から作業をするようにし、ヘルメットを被るなどして安全第一で行ってください。


低い屋根でも油断は禁物です!「毎年やっているから」「体力には自信がある」などの過信はせずに安全第一に作業を行いましょう。
また、どちらの方法も危険な作業のため、難しいと思ったら無理をせずに業者に依頼するようにしましょう。

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